アルゴン精工は、レオン自工と並ぶ、いい思い出だった。 未知の場所で、未知の悪魔の襲撃に身構えつつ、おそるおそる白い地図を埋めてゆく。 緊張しながら踏み出して、そこに… 思いがけず、見知った顔を見つけた時。 「よう、進んでる?」 なにげない挨拶が、どれほど嬉しかったことだろう。 そこに、いてくれるだけでいい。共に戦う「仲間」ってやつの有難味が、身に沁みてわかる瞬間。 そうだ。 俺の姿を見つけて、いつも最初に声を掛けてくれるのが、アイツだった。 そういえば引越しの日、家に電話をかけてきてくれたのも、アイツ。 「友達」というのとは、少し違うけれど。 ―――――― まぎれもなく、「仲間」だったよな、…俺達。 |
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