シックスのヤツね。 一見したところ、危なっかしくて、乱暴で、ヤバイ人間に見えますけど(笑) いや、今までの行動を見てたら、そう思われても仕方ないっつーか自業自得なんですけどね。 ここは、ちょっと見方を変えて(屁理屈をこねる、という説もアリ) オイラ的シックス像を語ってみたいと思います。 |
イヤな事があった時、憂さ晴らしの手段はいくつかありますが。 代表的なのは“現実逃避”、次に“破壊衝動を満たす”って所でしょうか。 シックスの場合、あの後VRホラーハウスをやってた、って事ですね。 つまり、現実逃避の手段に、ホラー体験を選んだって事で。 強烈に現実逃避できるくらい、しびれる感覚を得られるものが、ヤツにとってはホラー体験だったという。 ここがさらに痛々しいんだけど…。 ホラーハウスって、自分が恐怖体験をする場所(パラXではそんな感じ)でしょ? あんな怖がりのクセに…。 これって、つまり。 憂さ晴らしの破壊衝動…これが、自分自身に向けられてるって事ですか? |
人間、時には破壊衝動に襲われる場合もあります。 例えば、自分のアイデンティティが、危機に陥るほどヤバい時…。 この時のシックスが、まさにそういう状態だったんじゃないでしょうか。 ムシャクシャして、あー全てブチ壊してやりたい!!って思った時。 シックスのヤツ、それを実現する手段なんて、腐るほどコレクションしてるはずなんですよね。何たって、マニアだし(笑) そこまで行かなくても、ヤツって「裏ネット」に詳しいんでしょ?そこなら、いくらでもあるんじゃない?ヤバイ事のできるサイトとかさ。 ヤツが、そういう「危険な十七歳」(この言い方、大っ嫌いなんだけどね)に、ならなかったのは。 意外に、しっかりした理性(と、それを支える自我)を持っているのか? あるいは単に、臆病だからなのか。 …オイラが思うに。これは、たぶん両方だな(笑) |
理性と自我?って首を傾げますけど… シックスのヤツ、意外とね(笑) 「何も考えずに破壊衝動を外にぶちまけちゃうほど、自我が脆いタイプではない」と取りたいんですが。 そうした時に、周りに及ぼす被害や、破滅的な結果に対する想像力が、ちゃんと働くタイプではないかと。 「怖がり」ってのも、そうだな。 例の事故以後、異常な怖がりになったというならともかく… ヤツの場合、元からですし。想像力と感受性が豊かな証拠だと…。 「きっとボクは人ごろしのつみでつかまっちゃうんだ。そしてずっと一人ぼっちで…」 あの歳にしては、すごい豊かな想像力(笑) |
まあ、破壊衝動が無意識に内側に向いちゃうってのも、相当ヤバいんですけど。 多分、心の奥底ではずーっと自分を許せてなかった。 生きていくためには、忘れてしまうしかないほど、強烈に自分自身を許せないんだよ…。 そこがヤツの弱さであり、煩悩ネタを提供してくれるポイントでもあるんですが☆(悦) 多分ヤツって、根っから正義感が強いね。(意外とね…) しっかりした常識感覚っつーか、現実認識能力を持ってる。 (ひょっとすると、NSビルでとっ捕まった桜井氏より…ハッ!いや、何でも…あたふた) これは2周目で気付いたんだけど… サマナーネット見た時とか、「まともじゃねーよ」って言ってるのは大体シックス。 そんなのみんな判ってるって(笑)でも言わずにいられないんだろーな。 |
付け加えれば、ここで言う「正義感」って… 「単純な善悪二元論で、物事を割り切っちゃって平気な、鈍感さ」のことじゃなくって。 「(自分にも関わってくる恐れのある)不当な暴力に対して、見過ごしにできない」って意味でなんだけど。 カッコ内はつけときましょう、現実問題として…誰も『雨ニモマケズ』みたいには生きられないんだから(宮澤賢治だって、そうだからこの詩を書いたんだし。) だからって、他人の不幸を見過ごしにしていい理由には決してならないけど。 (ホントは偉そうなコト言うの大っ嫌いなんだけど。でもこれだけは言っとくよ。) |
「正義感」の話が出たんで、次回、それとは程遠い(爆)『悪魔全書2』サウンドノベルの話を。 エリカ戦の考察はその次になります。引っ張るなぁ…。 (続く) |
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