今回を読んで、考えたこと。



COUNT 117 【ラスト スパーリング】24(2004.12.08)号

なんというか…直球の話でしたね。

主人公の麟童にとって、最も近しい(おそらく実の両親よりも)人物だったのではないか。

こんな時に、こんな大きな喪失がやって来て、麟童は戦うことができるのか。
すこし心配にさえなってしまいます。それが(戦って乗り越えることが)石松の思いだとしてもね。
しかしなー、一菜ちゃんのこともあるからな。つらいな麟童。

しかしまた、一方で。
「石松、よくここまで長生きしたな」と、ホッとしたような感慨もなかったといえば嘘になります。
1の時から、真っ先に敵陣に斬り込んで討ち死にしそうな感じというか…
短命そうな雰囲気をずっと身に纏ってましたから、石松は。
まあ、33といえば文句なく短命ですが(^^;)
彼なりに人生でやり残したこともなく、天寿を全うしたような感じさえ受けたことも確かです。


「少なくとも“2”に関しては」生き返りはない、という巻末コメントがありましたが。
生き返りというより、「死んだと見せかけて…」ってヤツですね(^^;)
1では(再起不能も含めて^^;)バンバンあったし、それが一種の安心感にもつながっていたんですが…
うーん、今回は…ないのか。(かなり落胆中)

前回の嵐の再登場っぷりが、かなり心強かったんですが。
まさか、石松のこともホントにパンドラの箱のせいだとか言わないでしょうね…。(←あっここに闇鬼が)
なんだかいろんな意味でハラハラさせられますリンかけ2。
COUNT 114 【ギリシアの巫女】21(2004.10.27)号

感想を書くのは久々になってしまいました。

うーむ…。多忙なせいもありますが、どうもギリシア編に入ってから
私自身のモチベーションが低下ぎみだという理由も否定できません。

ううん、なんだろ。
SF・ファンタジー・オカルト系の話は嫌いではない(むしろ好き)だし、
だいたい漫画が好きなのも、ワクワクしたり燃えたりスカーッとしたいから読んでるわけで、
荒唐無稽な話が好きだし、だからこそ漫画は面白いと思ったりするんですが。

(完全に余談ですが、だからジャンプが好きだったり(笑)
 また「ゴルゴ13」も結構好きなんですが、最大級の賛辞をこめて「ゴルゴはファンタジーだね!」
 と言って熱心なゴルゴファンに叱られた事もあったり…(^^;))

…どうやら、生身の人間がトリック(説明)なしで現れたり消えたりするのが、苦手みたいです。(^^;)
むろん最初からソレ系の話だと許容範囲内なんですが、リンかけ2の場合は…微妙ですねぇ(ーー;)
妙に絵空事という感覚になってしまって、感情移入がしずらいというか…
さめてしまうんですね。

だってボクシング以前に、超能力で勝てるじゃん、こいつら!!
こんな人智を超えた神人類なんでボクシングにこだわるのか、考えだすと夜も眠れません。(笑)
COUNT 111 【鉄の時代】18(2004.09.08)号

ドラゴンリスト・アンクルが出たので、竜児の事をふと思い出しました。

最近のストーリーを見て、この所の麟童は思いっきり「巻き込まれ型」の主人公だなぁ〜と思っておりまして。
そういえば竜児の場合も…
相手がいきなり理不尽なケンカを売ってきて、やむなく受けて立つ(他に選択肢がない)展開の
話も結構ありました。
影道編、ギリシア12神編、阿修羅編などがそうですね。
(そういや、おどろおどろしい話ばっかり^^;)

オイラの勘違いだったら申し訳ないんですが(汗)
そもそも、竜児がボクシングをする動機は
「ボクシングが面白い」(剣崎との闘いがキッカケ)
そして「父のような(偉大な)ボクサーになりたい」
さらに「世界チャンピオンになる」(つまり、父より先を行く)
…というようなところだったと思います。
もちろん、世界チャンプになるためには、
宿命のライバル・剣崎との勝負は必然という展開になっているわけですが。

考えてみれば、『父がボクサーだった』という点では、麟童も竜児と同じなんですよね。
違うところは…
竜児は父に「憧れ」と「尊敬」、どちらかといえば肯定的な思いを持っているのに対し、
麟童の場合は「反発」という否定的な感情が出発点になっているあたりでしょうか。

それゆえ、麟童が「父親」を意識するたびに、そこに「超えてやる」という強い意志が見えてこざるを得ません。
逆に言えば、
菊と竜児は、大村ジムで、偉大なボクサーだった父からの「親離れ」を経験しなければなりませんでしたが、
麟童には(実父については)その過程は必要はないという事にもなります。
(必要だとすれば、親代わりの石松が…いや、これは考えたくないなぁ^^;)

ただ、今のところ、気になるのは。
「1」の主題のひとつであり、名セリフにも出てくる
「ボクシングは(人生は)面白い」
というテーマが「2」ではあまり見られないこと…かな。

「2」の登場人物は、なんだか前世代の重みに苦しんで「父を超えねば」と頑張るあまりに
「ボクシングの面白さ」…ひいては「燃えて生きることの面白さ」
あまり語っていないのが物足りないところです。
(唯一、響が「誰のためでもなく、自分自身が、燃えて生きるために」闘ってくれましたが…)

「父を超える」という事は、精神的な意味合いも大きいはず。
麟童が、自分の意志で「父を超える」ために「強くなりたい」というのもいいですが
もう少し肩の力を抜いて、
「(自分自身が強くなっていくのが、強いヤツと闘うのが)面白いぜ!」
ということに、気付いてゆくあたりが…もしあれば、ぜひ見たいですね。

ええと、ちょっとリンかけを離れてですが(^^;)
ふと思ったんですが、人生の最後の言葉も
「人生に悔いはねえ…」より
「面白かったぜ、人生ってヤツはよ…」
の方が、かっこいいよなぁ〜とか思ってみたり。
(もちろん、それなりに燃えた人生送らないとダメですが…^^;)


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