]V 決戦 【コメント】



あるひとつの作品には、いろんな読み解き方があります。
読者が100人いれば、100通りの読み方が生まれる。そう思います。
この「異聞」は、私なりの「阿修羅編」の読み方です。

あれほど、竜児たちと共に戦い…仲間として共に死地をくぐり抜けてきた、河井が。
あっさり敵にまわるには、よほどの理由がないと、ファン読者としては納得できません。
出来ないんですよ、ええ(笑)
育ての家族が実質上の人質に取られてるようで、これが強力な理由なんでしょうが。
ねえちゃんはともかく、ひとコマも登場しない両親とか…河井家の家庭の雰囲気がよくわからない以上、読者としてはちょっと感情移入しにくいですな(汗)
まあ当時はそんな事を考える余裕もなく、強力な見せ場の連続に、強引に引っ張られましたが…(笑)


終盤の名セリフ。
「ぼくは…この河井武士はやっとふっきれたのだ/なん百年前の血のつながりよりも…/
 友情のほうがはるかに大事だということにな!!」

「そんな当たり前のこと最初からわかっとけよー!!」とツッコミつつも、

「おおっしゃあああ!!!」

と手を叩いて喜んでしまった子供は、オイラだけではないでしょう。


まあ、ね。 面白かったから、いいんです!!
少なくともオイラは「快感」を求めて漫画を読んでるわけですから。
漫画に限らず、物語全般…というより、娯楽はすべて。自分の快感原則に従ってチョイスしてます。
いまだにずっと…たぶん一生。「快感」の追求は、奥が深いですよ?(笑)


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